生理不順とは(思春期・成熟期)
正常な月経周期は25~38日くらいです。常に一定の人ばかりではなく、多少ずれる人もいますが、一定の範囲内に収まっていれば問題ありません。思春期から成熟期まで、様々なライフステージでよく起こります。特に、ストレスを受けて自律神経が乱れたり、ホルモン分泌に影響が出たりすると生理不順になりやすいと言われています。但し、何らかの病気が潜んでいることもありますので、まずは婦人科で診察を受けておくことが大切です。
不正出血
月経のときは出血が見られるのが普通ですが、それ以外の時期にも性器から出血することがあります。このような不正出血には主に二つの原因が考えられます。一つはホルモン異常による出血で、もう一つの原因は子宮や腟に出血の原因がある場合です。月経以外の不正出血を繰り返すような時は、億劫がらずに受診なさることをお勧めいたします。
更年期障害
女性は30代後半から女性ホルモンの量が次第に減少していき、大体50歳前後で閉経を迎えます。この閉経を挟んだ45~55歳頃までの約10年間を一般に更年期と呼んでいます。女性ホルモンの分泌量が急激に減少してくるため、体がその変化に対応し切れずに、様々な不調を招きがちです。月経異常やほてり、発汗、のぼせ、手足の冷え、イライラ、うつ、だるい、不安、不眠など、心身にわたる多様な症状が引き起こされます。
うつなどの精神症状を訴える方も少なくありません。日常生活に差し支えるような場合は婦人科を受診して必要な治療を受けると良いでしょう。
女性器のかゆみ
女性器のトラブルとしては帯下がよく知られていますが、この他にも「かゆみ」でお悩みの方が非常に多くいらっしゃいます。女性器に生じるかゆみの多くは、かぶれ、汗などが原因ですが、何らかの疾患が原因になっていることもあります。例えば、カンジタ症、感染性外陰炎、トリコモナス腟炎、尖圭コンジローマ、ヘルペス感染症、毛じらみなどになると、痒みが強まり、不快な気分が続きます。この他、糖尿病などの全身疾患が原因となることもあります。かゆみでお困りの方はお気軽に御相談下さい。