産科(妊婦健診)について
妊娠された方は、定期的に妊婦健診を受けるよう強くお勧めいたします。妊娠によって体の様々な働きに影響が出ることもありますし、胎児の状態が急変することもあるので、しっかりと母児の状態を確認しておきましょう。
また、生理が遅れている方、市販の妊娠検査薬で陽性が出た方、もしかしたら妊娠かもと疑われる方は、お早めに産科を受診して確認しておくことが大切です。当クリニックでは妊娠の確認、定期的な妊婦健診を行っています。なお、分娩の取扱いはございませんので、出産の際には他施設にご紹介させていただきます。そして、出産を受け入れている医療機関と連携しながらお母さんと赤ちゃんの健康を応援します。
妊娠が順調かどうかチェックします
妊婦健診は、お母さんとお腹の赤ちゃんの健康を守り、妊娠が順調かどうかをチェックするための大切な健診です。妊娠中は体にいろいろな変化が起こりますし、自覚症状が無く、一見順調に見えても、トラブルが隠れている可能性があります。特に気がかりなことが無くても、きちんと妊婦健診を受けて胎児の育ち具合やご自身の健康状態をチェックしましょう。なお、健診日以外でも出血や腹痛などの異変を感じた時は、遠慮せずに、すぐに受診してください。
妊婦健診で行われる検査
妊婦健診で行う検査は、どれも母体とお腹の赤ちゃんの健康を確かめるための、大事な内容ばかりです。例えば血液型検査は、出産時の万一の大出血に備えるばかりではありません。お母さんの血液型 が Rh(-)というタイプの場合、赤ちゃんに血液型不適合という状態が起こり、貧血や黄疸が強く出ることがあります。こういったケースを防ぐためにも大切な検査です。また、B型肝炎ウイルスの抗原検査は、お母さんがそのウイルスをもっていると、出産時に赤ちゃんに感染することがあるからです。母体の感染がわかっていれば、母子感染を防ぐために、生後間も無い赤ちゃんに免疫グロブリンやワクチンを接種して、その感染を防げます。